ヤンデレ彼氏に監禁されて

銃とは違うが、衝突めいた音と――走る足音一つ


「――栂っ!」


そんな怒声と共に入ってきたのは、さっきの若い刑事だった


怒り狂ったような表情
その手には、拳銃


撃つ気なんてよく分かった


ならこちらも撃とうとするが


「挟み撃ちだ、千葉っ」


そう言ってベランダから出て来た国本刑事


言葉通り、彼の敵は二人

左右からの一斉射撃ならば、一人である彼は応対出来ない


「馬鹿どもが」


――予想を裏切られた瞬間


一人で二人を相手にする


その為の『腕』だと言うがごとく


彼は、両手に銃を持っていた


誰が、予想出来たであろうか


国本刑事には最初から照準が合わせられていたけど、後から出された二丁目


若い刑事に向けられたその銃口は、明らかに予想論外の代物だった