ヤンデレ彼氏に監禁されて

「はっ!サイレンサーとは、随分といいもんを持ってんな!」


ベランダから聞こえる声


負け犬の遠吠えめいたそれに、彼はまた発砲したが

当たるはずなく、撃ち止めとなった


「彩芭、壁まで下がって」


銃の照準をベランダに合わせながら、彼はそう指示した


この状況、彼に従うのはおかしいのだけど、他にどうすればいいか分からず、私は下がった


とん、と壁が背中に当たる


そこで止まっていれば、何故か彼まで下がってきた


「じっとして。絶対に動くな」


壁と彼の板挟み

圧迫される体、息苦しいが、多分これは彼なりの『守り』なんだろう


ベランダに隠れる国本刑事


一向に出て来る気配はないが、彼の構えは変わらない


長丁場になりそうな空気だが、玄関先からまた爆音がした