ヤンデレ彼氏に監禁されて

「不用心だな。窓を開けっ放しにするなんてよ。

フィルムやら、鍵やらつけてるみたいだが、まるっきり意味がねえ」


「…………」


国本刑事の挑発めいた言葉に、彼は何も言わなかった


ただ、私の前――盾になるような感じで、彼は移動する


「――っと、動くな。大人しくしていろ。銃弾なんか、食らいたくねえだろ?」


そう脅されても、彼は尚も私の盾となろうとする


そこで


「――!」


銃声を聞いた


一発、二発、三発


爆竹めいた音


でも、『ここ』じゃない


だって


「消えろ」


『今』鳴ったのが、ここで起きた銃声なんだから


すぱんという音

さっきのに比べれば、随分と弱そうなものだが――威力は同じだった


ひびが入る窓ガラス
壁に残る穴


そうして、逃げる国本刑事


ばん、とこちらに発砲したみたいだが、当たらず


国本刑事は、ベランダに逃げ込み、壁を盾にしていた