ヤンデレ彼氏に監禁されて

それに頷けはしないが、抗うことは出来ない


片手に銃、もう片手に私の手


それをしっかりと握って、彼は玄関とは真逆――ベランダ側に進もうとして


「っ、どいつもこいつも……!」


その足を止めた


悪態をつく彼

忌々しげに見つめる先には、『障害物』があった


「悪いが。ここから先は、通行止めだ」



開け放たれた窓

風を背に受けながら立つ人物


しっかりとその手には、彼と『同じモノ』が握られていた


国本刑事その人が、彼に銃口を向けていた


「栂句琉希。やっと会えたな」


仇敵でも見るような目でありながら、その表情はどこか嬉しそうだった


向けられた銃口
対するこちらは、銃を持っていても『構え』はしていない

優劣がはっきりしていると、国本刑事は余裕のようだ