ヤンデレ彼氏に監禁されて

叫んだのが行幸だったか、彼の銃に気付いた若い刑事がとっさに、倒れた刑事から身を引いた


入れ替わりに、すぱん、とまたあの音がして


茨木刑事の体に『穴』が開いた


その穴のあった所に、あの若い刑事はいた


避けなければ、茨木刑事と同じように


頭を撃ち抜かれていただろう


それが、私の把握したことで――彼やったことだった


赤から始まる惨劇


魚みたいなおかしな目をした茨木刑事がそこにいて、私は――


「――っ!」


途端に、外の風景が遮断された


視界にあるのは、鉄の扉

彼だ
彼が扉を閉め、鍵を掛けていた


一瞬の内に起こった惨劇


現実味が湧かなくて、芝居でも見ているかのようだった


でも――


「あ、……ぁ」


服についた赤いモノが、現実だと教えてくる