愛のある言葉に答えられないのが堪えた
あの人と同じ気持ちなのに、それを言えない自分が苦しかった
違うのに、私も好きなのに
『好きだ、彩芭。だから……。頼むから、離れないでくれ』
弁解すらも出来ない苦しみ
耳を閉じたくなった
あの人の言葉が、どんどん『私は、楔さんを愛していない』と思われていくんだから
「本当に、最悪だな……」
憎悪を込めた呟きが耳元でした
また、唇が当たるかどうの距離で
――湿った感触がした
「――っ!」
悲鳴をあげる一歩手前、
「耳、塞いであげるよ。あいつの声、聞きたくないだろう」
片手で右耳を押さえ、残った左耳は――
「――――」
やだ、やだやだやだっ
耳に当たる感触が気持ち悪さを生むくせに、それを受け入れようとする体を殺したくなった
あの人と同じ気持ちなのに、それを言えない自分が苦しかった
違うのに、私も好きなのに
『好きだ、彩芭。だから……。頼むから、離れないでくれ』
弁解すらも出来ない苦しみ
耳を閉じたくなった
あの人の言葉が、どんどん『私は、楔さんを愛していない』と思われていくんだから
「本当に、最悪だな……」
憎悪を込めた呟きが耳元でした
また、唇が当たるかどうの距離で
――湿った感触がした
「――っ!」
悲鳴をあげる一歩手前、
「耳、塞いであげるよ。あいつの声、聞きたくないだろう」
片手で右耳を押さえ、残った左耳は――
「――――」
やだ、やだやだやだっ
耳に当たる感触が気持ち悪さを生むくせに、それを受け入れようとする体を殺したくなった


