ヤンデレ彼氏に監禁されて

先ほどから、感情が怖さにのみにしか動かない


震えているのは、彼に対してのものだが、表には出さなかった


彼の勘違いを、本物にする


大丈夫、安心して


原因が口走る暗示は、無意味にしかならず


余計にそれで震えてしまうから、嫌な悪循環が出来てしまった


畏怖に蝕まれ、安心という感情を失う中


『彩芭、誰かいるのか』


知られたくはなかったことを、あの人は聞いてきた


小声での会話だけど、あれだけ喋っていたんだ


内容は筒抜けにならなくても、気配で誰かがいるのは伝わってしまった


『答えてくれ、彩芭……!何をして――何か、隠しているのか』


どん、と扉が叩かれた


唐突な暴音に体が跳ねるも、大丈夫と彼に押さえられる