私の思考を遥かに超える人
そんなのにどう言葉をかけていいか分からないが、分からないなりに頭は動くものだった
異常が彼にとっての正常なら、ぶつける言葉は狂った理由にすればいい
考えて、思い付く限りの言葉
「後で、殺して下さい」
異常を吐く
今は駄目だと
今、あの人を無事に帰すにはそう言うしかないと、『殺さない理由』をそれにした
「後……?」
「こ、ここで殺したら、クルキさんがいるのが、バレます。アパートだし……死体一つ出て、誰も気付かない筈がないっ。
危険を犯してまで、見つかりたいんですか。
そんなに、私と離れたいの……っ」
「言いたいことは分かるよ。けど、そんなことを言っていたら、虫が集(たか)るばかりだ。
後でやるなんて、不安が残るだけだろう。
――上手くやる。バレはしないよ。その『やり方』を、俺は知っているんだから」
そんなのにどう言葉をかけていいか分からないが、分からないなりに頭は動くものだった
異常が彼にとっての正常なら、ぶつける言葉は狂った理由にすればいい
考えて、思い付く限りの言葉
「後で、殺して下さい」
異常を吐く
今は駄目だと
今、あの人を無事に帰すにはそう言うしかないと、『殺さない理由』をそれにした
「後……?」
「こ、ここで殺したら、クルキさんがいるのが、バレます。アパートだし……死体一つ出て、誰も気付かない筈がないっ。
危険を犯してまで、見つかりたいんですか。
そんなに、私と離れたいの……っ」
「言いたいことは分かるよ。けど、そんなことを言っていたら、虫が集(たか)るばかりだ。
後でやるなんて、不安が残るだけだろう。
――上手くやる。バレはしないよ。その『やり方』を、俺は知っているんだから」


