ヤンデレ彼氏に監禁されて

泣きそうになる優しさも、ただ言わないでと無碍にしたくなる


私の後ろ――一緒に、あの人の『優しさ』を聞いた彼は、何を思うか


「…………友人、じゃないね」


聞いた結果か、彼はそんなことを呟き


――玄関に、向かった


驚くことはない
ただ、怖さが窮地に達した


「彩芭……?」


向かう彼の足が止まる


振り返るその表情は、訝しんでいる


“何故、止めるんだ”と


怖いと思い、私がしたことは制止だった


彼の腕を掴み、力を入れる


行かせない、行かせたら最後、一気に異形な現実が出来上がるから


見たくもない、現実


赤から始まる、惨劇が想像を作っていた


「離してよ、彩芭。……そこにいる、勘違い男を殺してあげるから」


「か、勘違いって……」