ヤンデレ彼氏に監禁されて

「……あ」


知らずに、声が出るほどの動揺


扉から離れ、たたらを踏む


そのまま尻もちでもつきそうになるが


「知り合い?」


彼が、支えになった


後ろから腕を掴んで、崩れた体制を元に戻した


その際に、耳打ち際で言われた言葉


知り合い、か


大仰に、頷けること


しかして、応えることが出来ないのは致し方なかった


あの人――楔(くさび)さんを、紹介する訳にはいかないのだから


再現する、過去


未だにその時の『痕』が残っているあの人に、クルキさんを会わせた結末なんて、目に見える


心拍が、上がり続けるくせに

体は、冷えていくばかり


「友人?」


耳たぶに、唇がつくのではないかという距離で、彼は聞き続ける