それで、離れた私
臆病者である私には、彼の傍は耐え難い
理想を裏切られて――いや、私の思い込んでいたことかもしれないけど
優しい彼のカタチが崩れた今、何を思えというのか
こんなことを、され続けて……
「俺が、月?」
「そうですよ……。本当に……」
片隅にある本音
嘘ない言葉のせいか、
「彩芭にそう言ってもらえるなんて、嬉しいよ」
単純な誉め言葉として、彼はこの言葉を受け取っていた
私の真意に気付くことなく、喜ぶ顔
ちくりと、心臓に棘が刺さった感触
――ああ、やっぱり私は、罪悪感を抱いているのか
罰なんか、欲しくないくせに
痛い思いをしないように、こうしている
私と彼の絆は、呪縛と名の付くもの
強制的に付けられたそれは、確かに『彼の理想』を叶えていた
臆病者である私には、彼の傍は耐え難い
理想を裏切られて――いや、私の思い込んでいたことかもしれないけど
優しい彼のカタチが崩れた今、何を思えというのか
こんなことを、され続けて……
「俺が、月?」
「そうですよ……。本当に……」
片隅にある本音
嘘ない言葉のせいか、
「彩芭にそう言ってもらえるなんて、嬉しいよ」
単純な誉め言葉として、彼はこの言葉を受け取っていた
私の真意に気付くことなく、喜ぶ顔
ちくりと、心臓に棘が刺さった感触
――ああ、やっぱり私は、罪悪感を抱いているのか
罰なんか、欲しくないくせに
痛い思いをしないように、こうしている
私と彼の絆は、呪縛と名の付くもの
強制的に付けられたそれは、確かに『彼の理想』を叶えていた


