ヤンデレ彼氏に監禁されて

言いたいことは知っていた


私がよく分かっている――それこそ、私の本音だから


愛情がない

前と違うのは当たり前、私と過ごした経験者にしてみれば、違和感があるというのに間違いはない


だから、嘘をつく


真意を悟らせない為に、彼が信じる私を演じた


どうすればいいかなんて言葉を偽るしかしらない


偽りだろうとも、知るには手だてがない


彼次第だ


命がかかっている言葉のやり取り


必死に、好きだと久々に言った気がする


「安い絆じゃ、ないんでしょ……」


彼の言葉を借りる


だから私を信じてと言った


「……。ああ、そうだよね。俺がどうかしてたよ。変なこと言ってごめんね。――飽きられちゃったか?」