ヤンデレ彼氏に監禁されて

その言葉に似合う声色


知らない人
そう思うような、低いものだ


――ああ、銃を持った彼。人を殴った時の彼。あの時に感じたのと同じ感覚


人間とは思えない冷たさ


微かだが、それが向けられているような気がした


「そんな、俺たちだけの絆なんだけど……。比べちゃうんだ。


前があって、今がある。思い出があるからこそ、経験があって、その経験から『違う』と感じる。


俺は彩芭の全部を知っている。笑う顔も、泣く顔も。

好き嫌いも把握して、それこそ外面から中身まで、彩芭以上に俺は君を――」



「何が、言いたいんですか……。好きですよ、前と同じく、もしかしたらその時以上に……っ。

信じてはもらえませんか」


「…………」