身振り手振りも加えて、何とか、彼を納得させた


危うく、自分の浅ましさから、命を削るところだった


安心感から脱力してれば


「タルト、注文しとくね」


楽しそうな一声


何をと思うが、私の膝上にあったパンフレットのページには、さっき食べたいと思ったそれが写っていた


「他には、何か欲しい物ある?」


「い、いえ……」


「そうか。食材だけじゃなくて、服とか、家具とか、日用品なんかも頼めるから、欲しいものがあったら、すぐに言うんだよ」


「…………はい」


現代の進化を呪う


家にいながらにして、何でも買えるんだから


監禁するのには、もってこいだろう