ヤンデレ彼氏に監禁されて

ふざけた口振り


こちらも歌のお兄さんのような、爽やかな笑顔を浮かべていた


手に拳銃を持っているので、癒やし要素は皆無だけど


「荷物、取らないんですか」


「んー、後、五分だけ待って。念の為にね。あ、寒いからリビング戻ってなよ。

荷物重いだろうし、俺が持っていくから」


用心深い彼

何気に、私が外に出ることも拒否られたし


拳銃を持つ彼には、逆らう気も起きず、言われるがままに私はリビングに戻った


待っていれば、体内時計が正確なのか


きっかり五分後に、彼が荷物を持って帰ってきた


発砲スチロールの大きな箱二つ

マグロでも入ってんじゃないかとも思うそれを、軽々と彼は持っていた


「さて、と。今日は、鍋だね」


ドスンと、ダンベルでも置いたかのような音に相応しく、中身はかなりの物が詰まっていた