ヤンデレ彼氏に監禁されて

知らぬが仏と言うが、そこで彼があそこにいる理由が分かった


この陽気さ、お兄さんは彼の存在に気付いていない


あの場所は、お兄さんの視覚外となっているのか


外からの死角にいる彼は、いつでもお兄さんを撃てる


「じゃあ、藤堂さん!この紙に、さらさらーっと、サインをお願いしまーす!」


気付け、お兄さん
そう思うも、お兄さんが知るよしもない


私が助けてと言うことも、一種の手だけど、殺される、絶対


だらだらと、額から汗が出るよう


私だけが、切羽詰まっているみたいだ


「あのぅ、藤堂さーん?」


「は、はいっ。サインですね」


扉の隙間からもらった紙に、サインをする


すぐにそれを渡せば、ひまわり笑顔がより明るくなる