ヤンデレ彼氏に監禁されて

陽気に、騙された人


しかもか、私の印象が良いとかも言ってくるし


何だか、いわれない気持ちになってきた


「彩芭、チェーン掛けたまま開けて」


また耳打ち
言うなり彼は、壁にくっついていた


何しているんだろうと思うも、とりあえずは、扉を開けた


チェーンを付けたままの為、隙間程度しか開かない扉


「こんにちは、藤堂さん!食材宅配ショップの菊池と申しますっ。

この度は、『新鮮、安心、安い、庶民の味方ショップ』にご注文頂き、ありがとうございます!

以後、宜しくお願いしますっ。――あ、これ、初回注文についてくる食器セットです。食材と一緒に置いときますねー」


隙間から見る、ひまわりみたいな笑顔


歌のお兄さんみたいな陽気さを交えたその人は、楽しげに喋り続けた


すぐそこには、拳銃を持つ人がいるとも知らずに


ちらりと、横にいる彼を見れば、未だに銃を構え、壁際にいる