ヤンデレ彼氏に監禁されて

記憶にある、色々な人を想像するも、該当者が思い付かない


分からない訪問者


とりあえずは、助けるか、帰った方がいいと願っていれば


『すみませーん!食材宅配ショップのものでーす!藤堂さん、いらっしゃいますかー!』


気が抜けるような声掛けが、玄関先から聞こえてきた


「彩芭、返事して」


「え……は、はいっ」


耳元で言われた命令に従う


『あ、藤堂さん、いらっしゃいましたか!ショップのものでーす!開けてもらってもいいですかー』


「い、今、開けますっ」


これも、言えと命じられた


返事をしている内に、彼は内側の南京錠を開けていた


そうしてまた、私の耳元に近づき、色々と言ってくる


「俺の、言うとおりにしてね。でないと、部屋が『汚れる』から」