ヤンデレ彼氏に監禁されて

寝息を少し、大きくするかと思っていれば


頭を撫でられた


何往復もする、大きな手


眠らせないつもりか、と思えば、


「ちょ……っ」


本気で、そうらしい


頭を撫でていた手が、今や顔に


なぞられて、下を向いていた顔を、無理やり上げさせられた


「っ……」


あったのは、爽やかさが微塵もない笑顔


妖艶で、これから起こることを暗示するような表情


黒薔薇でも横に添えたら、似合いそうなそれは


「彩芭、愛しているよ」


私の口に、指を入れようとしていた


「――――」


呑み込んだ悲鳴


一気に溢れ出すものは、記憶


どれもが、悪夢


この後にあることの恐怖心よりも先に


全神経が、今を拒絶した