病院出口の自動ドアの前で、 少しだけ息を吐いて、俺は外へ出た。 なにもかも今日からまた始まるんだ。 空港へのタクシーをつかまえようと手を挙げた瞬間、 「haru!」 呼ばれた名前に振り向くと、 そこには鞄を一つ持った… 「紺野…?」