「美和、おいで」


「うん」


病院から帰った夜。


久しぶりに龍矢と寝れるって思って、ベットに入った。


でも。


「龍矢?」


おいでって呼んだくせに、抱きしめてはくれなかった。


「ぎゅってしてくれないの?」


いつもなら、なにも言わずに抱きしめてくれるのに。


「いや、したいんだけど・・・」


「なに?」


「いや、だからその」


「なんなの?」


なんか、しどろもどろになってる。


「龍矢?」