幼なじみ~初恋~

「春菜、頑張れよ。奇跡が起きるかもしれないから」


「奇跡か」


「告白したら、さよなら逆転ホームランってこともあるんだぞ」


「サッカーから野球になってるし」


「そうだな」


二人で笑った。


「じゃあ、俺部活行くわ」


「ごめんね、引きとめて」


「いいよ。いつかは、答えをもらわなくちゃいけなかったんだ。俺だって、いつまでも止まってられないしな」


そう言って、教室を出て行った。


でも、教室の入口から顔だけ出して。


「俺たち友達だからな」


それだけ言い残して、翔馬は走って行った。


友達。


その言葉が、胸に吸い込まれた。