「こほっこほっ」


「春菜、風邪?」


「ん?大丈夫」


暑い日と涼しい日が繰り返されるようになった9月の中頃。


そんな変化に身体がついていけれなかったのか、ちょっと風邪気味。


朝は、そうでもなかったんだけどな。


ひろ君にも、気づかれなかったし。


それでも、昼休みくらいになると、だんだん咳が出てきた。


「保健室行く?」


「大丈夫だよ、希美」


そう言いながらも、また咳。


はぁ~なんか、しんどい。


熱あるのかな?


「顔赤いよ」


「そうかな?」