そっと、氷枕を頭の下に敷いてやった。


具合が悪いなら、友達なんか家に連れて来なかったのに。


「なんで何も言わないんだよ」


顔にかかった、髪をどけてやる。


そうすれば、あんなとこ。


見られなくて済んだのに。


春菜は、あれ見たんだろ?


俺がキスしてるとこ。


春菜に一番、見られたくなかったんだよ。


好きなやつに、他のやつとキスしてるとこなんて。


どう思った?


お兄ちゃんに彼女がいる。


その程度か?


「酒臭いな」


シャワーを浴びるため、部屋を出た。