兄貴の想い


久しぶりの外出に興奮しながら支度をしていた。



髪の毛をセットして、下手くそな化粧を薄くした。服はちょっと大人びたワンピース。
「よし!」と思ってヒデにその姿をみせた。



『おぉ〜かわいいじゃん!』



『でしょ〜。なんせ、デートだからがんばったんだ!』



と笑って見せた。



ヒデも微笑みながら



『でも、そんなオシャレしてどこいく?』



確かに…。私は行き先をまだ決めていなかった。



困っていた私に、ヒデが提案した。



『じゃ、レンタカーを借りてドライブするか?』



私は一瞬戸惑った。
なぜなら、ヒデは自動車事故で両親を亡くして以来、車の運転を極力避けていたんだ。



そんな私の様子に気付いたのか



『俺の運転じゃ不安か?』



『そんなことないよ。ヒデが大丈夫ならドライブしたい。』



『じゃ、決定!行くぞ!』



『あぁ〜待ってぇ!』



久しぶりのドライブにドキドキしながら家を出たんだ。