兄貴の想い


彼女の家からの帰り道。
ヒデはやっぱり呑気に今日一日を振り返っていた。


『水族館すごかったなぁ〜。水槽もデカかったし。』


『そうだね…』


『今度は動物園にしようか?それとも遊園地がいい?ミサはどっちがいい?』


『両方がいいんじゃない?』


と私は適当に答えていた。


『ミサは欲張りだなぁ。』


とヒデは笑っていた。



私はヒデの呑気さにさすがに呆れてしまった。


そこがヒデのいいところなのかもしれないが、彼女にとっては無神経といったところだろう…。