男子でセカンド3Loを『跳ぶ選手』は、俺の知るうちでは誰もいない。
コンビネーションジャンプの基礎点は、各ジャンプの基礎点の合計。
セカンド・サードジャンプは、トウループとループの二種類に限定されているので、3Tよりも3Loを跳んだ方が基礎点が高くなる。
だが、男子でセカンドに3Loをつける選手はまずいない。
跳べないわけではないのだが(事実俺もセカンド3Loを跳べる)意図的に回避しているのだ。
ループをセカンドに跳ぶには並はずれた跳躍力が必要で、足にかかる荷重は過酷。
さらにファーストジャンプの着氷後に動きを一瞬止めなければならないため、これによってスピードをいったん殺した状態から踏み切って回るので、非常に難しいのだ。
3Tと3Loの得点差は一点。
無理に3Loをセカンドに跳ぶより3Tの方が安全で加点もつきやすいから、ほぼ全ての選手は3-3のセカンドに3Tをつける。
選手によっては3Aよりも難しいといわれるセカンド3Lo。
それを女子が、しかも3Lzから跳ぶのだから、美優のジャンプ技術は男子をも凌駕していると言ってもいい。


