回答を期待していなかったから、美優の口から答えが飛び出したのに驚いて、思わず顔を上げてしまった。
前を向け、と頭を掴まれシーツに無理やり押し付けられる。
「人間誰だって、どうしてもこの人とは分かり合えない。生理的に受け付けない。本能が敵と認識している。ていう人は絶対いるよ。
私だって、全身緑色で口から卵をだす人は、どんなに良い人でも好きになれないよ」
「緑色な時点で人間じゃなくね?」
「貴様、ピッコロ様を侮辱なさるか!?」
「……緑人間は好きになれないんじゃないの?」
「ピッコロはいいの。カッコイイから」
「意味不明」
「とにかく、どんなに嫌いな人でも必ずその人にも尊敬するところがある。そこだけでも好きになれば、徐々に他の良いところにも気づいていって、好きなところがたくさん増えて、最終的にはその人のことを大好きになれる。私はそう思うけどな」
驚きというか、衝撃的だ。
ドジで天然で幼馴染の俺でさえ理解しがたい言動をする美優から、目から鱗な格言が出てくるなんて。


