氷の女王に愛の手を


「なるほど、ATフィールド全開なわけね」


聞く相手を間違えたようだ。


「なんでお前は、昔っからロボットアニメが好きなんだろうな」


「なん、だと? EVAはロボットアニメじゃない! EVAは―――」


「そうだな。あれは人造人間であってロボットじゃないな」


「そうじゃなくてぇ……日本に戻ったらブルーレイで一から叩き込んでやる」


「俺が悪かった。許してくれ」


ニシシと上から聞こえる笑い声。


練習練習の毎日だったから、こうして言い合うのも久しぶりだ。


動きを止めずにずっとマッサージをしている美優の優しさを感じるのも、本当に久しぶり。


「でもさ、別に嫌われてもいいんじゃない?」


「え?」