氷の女王に愛の手を


「結構。もう寝るから」


美優が俺に気遣ってくれるのは嬉しいけど、今日は早く寝たい気分なんだ。


カードキーをさして部屋に入りドアを閉めるが、美優がドアに足をはさんで閉められない。


「まさか部屋の中を見せられない理由があるのかな? 女か? 女なのか! ブロンドヘアーのねーちゃんが待っているのか!?」


「いないから。ブロンドどころか黒髪のねーちゃんもいないから」


「じゃあいいじゃん。おっじゃましまーす!」


なんの返事もしていないのに、勝手に上がりこんでくる。


もう慣れてるからいいけどさ。こんな所誰かに見つかりでもしたら誤解されかねないじゃないか。


苦笑を浮かべて部屋に戻る。


美優は冷蔵庫を開けて俺の飲み物を漁っている。


アメリカのコーラだ! とはしゃいでいるが、日本もアメリカもコーラは一緒だと思うんだが。