‥‥えっ!?


どうしてここに彼が居るの!?
突然すぎて
何が起こったのかよく分かんないよ‥‥!





「道でしゃがみこんでたから、
体調悪いのかと思って‥‥。」


そう言って彼は、心配そうに私の顔をのぞきこんだ。



顔が、かぁっと熱くなる。
や、やばいっ。近い!


あわてて目線を下に戻しながら、私は答えた。


「だ、大丈夫です!
すみません」



「そっか。
それなら良かった。

‥‥ん?それは?」



「‥‥え?
あ、こ、これは」

彼が指さしたのは、たった今私が開けたチョコの箱だった。
1つ減った、チョコレイト・ブラウニーが並んでいる。