「井上、話がある。」

ひかりは振り向いて私を見た。
その目には何の感情もこもっていない。

「私も…橋沢さんに話がある。」

二人で屋上に行った。先日二人で話し合った時とは、流れる空気が違う。

私は口を開きかけるが、ひかりがそれより早く言葉を発した。