しばらくして、いよいよ喫茶に入ることが出来た。


でも待っている時間の長さを感じていなかった。



「何食べる?」


メニューを私の方に見えるように颯太が広げてくれた。


「私はピザにしようかな。」

「俺は…じゃあパスタとサラダにするよ。」


色とりどりの野菜が盛られたサラダ、出来たてのピザやパスタ。     


「本当に美味しいな!ここに来て正解だったよな。」

満足げに颯太は食べている。


私も満足していた。


味に対してだけじゃなく、楽しく話をしながら食事をしていること…。


いつも友達と食べる昼食の時の楽しさとは、また違う…そんな気がした。