「お、おはよ!!」

「んで朝から何でキモい顔してんだよ」

キモい顔って・・・


「すいませんねぇ!朝からキモくて!ほら花おいで~!」

想の腕から離れ花があたしの胸に飛び込んでくる。

「おはよ、花♪」
「おはよ」


少しずつ覚えてきている言葉ひとつひとつに喜びを感じる。

去年は全くと言っていいほどしゃべれなかったのに


子供の成長って本当にあっという間だな


「新聞は?」

「テーブルの上にあるよ。ご飯もう少しだから待ってて」

「あぁ」



何で朝からこんなに不機嫌なんだろう?

「何?」

「な、何でもない!!!」


取り敢えず準備しなきゃ!!

想が怒っている理由も深く考えずに再び手を動かした。





「もうすぐで修学旅行だね」