あたしと想はもともと幼馴染で
両親同士も仲が良くて、いつもそばにいてくれる人だった。
あたしの長年の片思いが実った16歳の誕生日の日に初めて結ばれ
しばらくして妊娠が発覚。
最初は誰にも、
想にも言えなくて
しばらく人を避けてた。
こんなことになったら、
想の人生にも傷が付く。
そう思ったら想に会えなかった。
だけど、ある日
「なぁ、何を隠してんだよ」
頭の良い想にはあたしが隠し事をしていることなんかお見通しで
「はっきり言えよ」
想の鋭い視線に負けたあたしは正直に事を話した。
「想の、赤ちゃんがここにいるかもしれないの」