うわ~ん!!


あたしの馬鹿馬鹿!!



素直にうんって言えばいいのに



想のあたしを見る目があまりにも綺麗で


その整った顔にドキドキしちゃって



ついプンっと反対を向いてしまう。



「はぁ」


想が溜息つくのも無理ない・・よね


想の言うとおり

あたしは馬鹿で


子供みたい。


単なるくだらないケンカなのに


こんなに怒っちゃって



「花、一旦下ろすぞ」



ほんと、あたしなんかが母親なんて


そう思っていると、急に左手に温かい感触。



「想?」


「いつまでもグズグズしてると置いて行くぞ」