だってあと1年で卒業だもん。


みんなと最後まで一緒にいたい




そう無理を言ってここに残ることを許してもらった。



それに一人暮らしって一度してみたかったんだよね♪




明日からが楽しみ!!




「いや、実は」



パパがそう口を開いたとき



ピンポーン!!




ちょうどいいタイミングでチャイムが鳴った。




「あ、あたしが出るね~♪~」



ママが鼻歌を歌いながら玄関に向かう。




「実はやっぱり誰か一緒の方がいいと思ってな。人を探したんだ」



「へ?」





「あら、いらっしゃぁい!ささ上がって!!」

「いえ、私は先日の件をお断りをしに」

「あら、理事長代理のお願いを聞いてくれないの?」

「いや、しかし」





聞き覚えのある低い声。



これは毎日聞いてる声・・だよね?


「想♪来て下さったわよ」