さくらは小さな声でそう囁いた。
「卒業ってやっぱり」
「えぇ。おじい様はあの子を卒業取り消すつもりよ」
「・・くそ!!」
俺は
俺は何のために今まで
「教師たちの間でもかなり騒ぎにもなってるもの。
これ以上は此処にはいられないわ。」
「じいさんは今」
「行ったって無駄よ。
あなたの留学手続きをしていると思うわ」
「そんなに俺を行かせたいのかよ」
「・・留学に行かせたいというより、
将来的にあちらの学校をあなたに任せるのが目的よ」
改めて聞いたさくらからの言葉になんて言ったらいいのか
言葉が見つからない。
「ここにはおじい様の次に理事になりたがっている人は沢山いるの。
その後継者争いにあなたを巻き込みたくないのよ。
だったらいっそ海外で提携している高校に行って欲しい。
おじい様はそう言ってたわ。
あなたの将来の席をきちんと用意するのは私の役目だと。
最後の仕事だと言って。」
「・・まさか」
「この前医者に言われたわ。末期の癌よ。もうそんなに長くはないって。」
「そんな・・」


