授業をサボって図書館にいる俺に声をかけてきたのは
「さくら」
じいさんの秘書であり
最後にメイと会話をした人物の一人。
さくらは呆れた顔で俺を見ると隣の椅子に腰をかけた。
「んだよ。笑いに来たのかよ」
「そうね。ご飯食べてないんだって?少し痩せたんじゃない?」
「るせーな。俺は嫁の作った物しか食いたくねぇんだよ」
「そう。まぁ、24時間監視されてるもの。仕方ないわよね」
じいさんはメイが消えてから俺に監視をつけるようになった。
もちろん
俺がメイを探さないように
「お前も知ってんだろ?メイの居場所」
「えぇ。だけどそれは絶対に口にしてはいけない秘密事項。」
やっぱり
こいつも口止めされてんのか
「花も元気なのか?」
消えたのはメイだけじゃない。
大事な二人を失った俺は今抜け殻も同然だった。
何をしても楽しくない
生きていても仕方ないというくらいだ。


