「とうとうバレてしまったわね」
理事長室に向かう途中で
あたしを呼びに来たさくらさんが
ぼそりと呟くように口を開いた。
「でも味方でいてくれる人がいる。
それだけで心強いです」
「ふん。あなたって本当に単純ね。
なぜ理事長が想様を呼ばないのか分かってるの?」
そう。
理事が呼んだのは想じゃなくてあたしだけ。
それが何か引っかかってはいた。
「あたしを追い出すとか・・ですか?」
「それだけだと思って?」
「え?」
そこでさくらさんの足が止まり、
くるりと振り向いた。
「理事長は何が何でも想様を留学させるつもりよ。」
さくらさんの言葉に
理事長の考えてることがなんとなくだけど
理解できてしまった。


