「ねぇ、毎朝なんで想様と一緒なの?」



ギクッ!!



背後からの突然の声に肩が一瞬上がる。



「聞いてるの?」



・・・・・



やっぱりあたしに言ってるのかな?



「佐山メイさん!!」


「は、はい!」




やっぱりあたしだぁ~~



恐る恐る振り返ると・・



「あなたが佐山メイさんね?」




あたしを呼んだその人は、思いっきりこちらを睨んでいる。


そして




「あなた、転入してまだ3日のくせに、生意気なのよ!!」

「そうよ!想様と一緒に毎日登校なんて!!」

「いくら方向が一緒か知らないけど、想様の後をつけながら登校するなんて」

「ストーカーとして訴えるわよ!」



後ろから次々と攻撃をしてくる。




さも‘あたしたちの想様’


とまで言いそうな勢い。



・・・いや、言ってるのかな?




「ちょっと、聞いてるの!?」