冷たい声
だって仕方ないじゃない
「想は本当は行きたかったんでしょ?アメリカに・・」
「!?」
ぱっと顔を上げると想が驚いた顔であたしを見る。
「今日聞いたの。あたしのせいで諦めたんでしょ?」
どうして言ってくれなかったの?
あたしたち
夫婦なんじゃないの?
「一言くらい相談してくれたって」
「俺が言ったらお前、責任感じるだろ?
俺の人生壊したとかバカバカしいこと考えるだろ?
現にとんでもないこと口走ってるしな」
「でも」
「俺はいつでも行けるって思ったんだ。
今行かなくても、大学を出てからでも。
父親になったからっといって夢を諦めたわけじゃねぇし。
大体親になったら夢を諦めなきゃいけねぇのかよ?」


