「あれ、すごく嬉しかったの。想に
ちゃんとママとして認めてくれたような気がして。」


「メイ」


「あたし、ママとして認めてくれるのは想だけでいい。
この先何を言われても、世界中の人達から悪口言われたって
あたしは想の言葉だけで十分なの」




どうして

どうして

お前はそんなに強いんだ?



「だって想があたしを一番見てくれてるから。
だからあたしの味方はこれからも想だけでいい」


メイはそう言うと俺に笑顔を見せてきた。


どうしてそんなに笑顔でいられるんだ?




「守ってくれなくてもいい。力になんてなってくれなくてもいい。
想がそばにいてくれる、それだけでいいの。
そしたらあたし、いつも花に笑顔でいられる。」





あぁそうか



きっとこれが




母親なんだろうな



だったら俺は





「約束する。ずっとお前と花から離れない」





今度は絶対に破らない



メイの瞳に答えた。




空は徐々に夜へと向かっている。



ずっとずっとこの景色を3人で見ていきたい



そんなことを考えながらもう一度道路の真中でメイを抱きしめた。