あんな事を言っておきながら


本当は





少しだけ


これで本当に良かったのかと思う。



コイツの

こんな顔


もう二度とさせないと誓ったのに


俺は

同じことを繰り返してしまった。




俺に本当にメイと花を幸せにできるんだろうか

これからもこいつらを守れるんだろうか



父親として

メイの旦那として




これから訪れるあらゆる困難から

俺だけの力で

二人を守ることができるんだろうか?



「ねぇ想?」

胸の中にいたメイが俺を見ている。


そのまっすぐな瞳に

今俺は答えることができない。

「なんだ」

それだけ言って視線を地面に落とす。


結局俺は弱いんだ


いつも強いフリなんてしてるけど




俺は物凄く弱い。



「想は言ってくれたよね?あたしの思うように育児をすればいいって」


「あぁ」