「よう」


右手を挙げてぎこちない挨拶をする高橋くん。


「どうしたの?」


何が何だか分からなくて

どうしてここにいるのかが気になって


つい高橋くんの近くまで寄ってしまう。


「急にごめん、大木の家・・佐山に聞いたんだ」

「メイに?」


「やっぱりちゃんと話しておきたくて・・
その、昨日のこと・・」


「昨日って」

昨日の告白のこと?

「だけど、あれは高橋くんが」
「そう、オレ確かに大木を断った。だけど」