「軽い貧血です。しばらく安静にしていれば大丈夫ですよ」
病院に着いて検査を終えて、
お医者様が笑顔で言う。
その優しい口調に一気に緊張が溶ける。
「よかっ・・た」
誰よりも安堵しているのはさくらさんで
ぺたりと地面に座り込む。
「とにかく大丈夫で良かった」
想があたしの肩に優しく手を置く。
あの後想の携帯に電話をして、
想と想のお父様が病院に駆けつけてくれた。
「ありがとう、メイちゃん」
「いえ、とんでもない」
病室を覗いてみると、
おじい様はすやすや眠っている。
本当に良かったよ。
「ふぇ・・・っく。わたし・・わたし」
泣きじゃくっているさくらさんの傍に寄って
優しく抱きしめる。


