「はい、先生!!」

「やだ、誰もいないときはお母さんって呼んでよ」

「はい!!お母さん♪」


そんなやり取りを見ていた想は


「呆れた。いいか、俺はもう一切お前に構わないからな。自分のことは自分で解決しろよ」


ガラガラっとドアを開けてそう告げて出て行ってしまった。



「あっ、想!!」



今日お迎え一緒に行こうって言おうと思ったのに。



「ごめんね?想、あんな性格で」


「そんな、とんでもない!!むしろあたしなんかが想のお嫁さんになってよかったのかなって思ってるんです。」


「メイちゃん。・・でもあの子がみんなの前からメイちゃんを連れて来たって聞いて嬉しかったのよ」


「でもあれはあたしが悪いっていうか・・」



そう



結局あの時



「そうだ、佐山、保健の先生が探してたぞ」


なんて言ってあたしをあの場所から強制退去させられてしまった。


もちろん、あたしの手をしっかり握って。




「あの子、メイちゃんにメロメロなのね」



メロメロ?



想が?



「まさか」


「あら、想は間違いなくメイちゃんを愛してるわよ?母親の私が言うんだから間違いないって♪」