目の前の少女にそう告げて私は理事長室へと再び足を進める。






家族を事故で失ってから

私にはもう殆ど何も残ってない。



ただ一つだけ残っているとしたら


それはあの人への想いだけ。



あの人が私を必要としてくれる

私に生きる力を与えてくれる



それだけで



生きていけるって思える。


たとえ


この温めている気持が通じることがなくても



私はきっとあなたを

一生愛しています