「失礼しました」 バタンと静かにドアを閉めて歩き出す。 おじい様の言葉に何も言い返すことなんてできなかった。 それどころか 心のどこかで思っていた事を言われてしまった。 想はルックスだけじゃない 頭もいいし スポーツも万能。 将来も有望だし 本当はきっと あたしとは別の世界で生きていく人なんだって 心の奥で思っていた。