「……して、それが貴公の願い、か」

「貴方をお守りしたその折に、一つだけ願いを叶えるとおっしゃいました。その言葉を、こんな形で要求するのは差し出がましいと重々承知の上。なれど、私は守りたいのです」

「……守ることは守ろう。もとの形とはいかぬがな」